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ミックの館『ラ・レーヴ・デ・パピヨン』からお届けする日々の出来事
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le journal des papillons

『ラ・レーヴ・デ・パピヨン』の徒然日誌


嵐の前の静けさ・・・


皆さま、ごきげんよう。
すっかりごぶさたしておりました、メイド長のローラです。

先日、執事のアルマンさんが休暇をとったようです。
ちょっと長めの休暇。
ミシェル様と、ミック様がお見送りをしていらっしゃいました。
私も窓からその光景を眺めてましたが、
嬉しそうなミック様と、ちょっと不安そうなミシェル様を
いとおしむように見つめているアルマンさんが気になります。

どちらに行かれるのかしら?
帰ってきたらお土産話をたくさん聞かせてもらいたいわ!


そうれはそうと・・・
今はお屋敷がひっそり静まり返っています。
お目付け役のアルマンさんがいらっしゃらないから
ミック様もいたずらに張り合いがないのかしら?

でも、これは嵐の前の静けさ。
ミック様のことだから何かしらしでかしそうです。

ミック様が何か思いつく前に、美味しい紅茶をお持ちいたしましょう!
セシリアさんのマカロンがじきに焼きあがるはず、
わたしもちょっとつまみぐいしちゃおうかしら!



| ローラ | 12:36 | - | - | |
アルマン



昨日は、ミックと一緒に執事のアルマンのお見送りをしました。

チャールズ叔父様の待つ、ルドロウキャッスルへ。


叔父様とは昔、ご学友だったのですって。
素敵ね。
どんなお話をされるのかしら?



アルマンがいないお屋敷は、何だか寂しいわ。

ねぇ、ミック?


貴方はまだ小さかったから覚えていないかもしれないけれど、
アルマンがまだ幼かった私達を抱いて、誓った約束があるの。

今も変わらず守り続けている約束。

忘れられない約束。



せっかくのお休みなのだから、ゆっくりして来て欲しいけれど、、どうか気をつけて。

楽しい時間を過ごして来て下さいね。




そして、必ず帰って来てね。

アルマン。


| ミシェル | 13:22 | comments(1) | trackbacks(0) | |
過ぎ去りし記憶は、時間という壁をも越えるものでしょうか。


大変にご無沙汰をいたしております。
皆様におかれましては、健やかなる日々をお過ごしの事と
お喜び申し上げます。


さて、マイケル様に少し長いお暇を頂戴いたしました。
お屋敷の事がすべての私ではありますが
唯一、お暇を頂戴する時があるのです。

それは、ルドロウ・キャッスル当主
チャールズ・エドワード・ハウエル様よりの
お呼び出しを受けた時・・・
そして、まさに今回もチャールズ様のお呼び出しを受け
私は船の上の人となりました。

お屋敷を旅立つ際の、マイケル様の嬉しそうな笑顔と
ミシェル様のすこし不安そうなお顔が
今は懐かしく思えます。


正直申し上げて・・・
今回は私も少しばかりの不安があります。
この悪い予感が的中しないことを
願わずにいられません。



さて・・・
潮風に吹かれながら飲む紅茶は、また格別ですね。
まあ、お世辞にも作法を弁えているかと問われれば
素直にお詫びをするしか方法を知りません。
旅の人となったことで、私にも少しばかり自由な気持ちが
芽生えたのでしょうか?


今では紅茶よりも、珈琲の方が好きな私ではありますが、
一時は毎日、紅茶を飲んでいた時代がありました。
それは懐かしき思い出、
キングス・カレッジ・オブ・ヘースティングスでの
監督生時代のことです。

あの時は、今飲んでいる紅茶とは比べ物にならないほどの
良い葉の紅茶を、同じ監督生であったチャールズ様が淹れてくださいました。
記憶が確かならば、ほぼ毎日です。
そして、淹れてくださった時は、大抵、私が忙しい時だったかと・・・

「チャールズ・・・」

不味くは無いものの、お客様にはお出しできそうにない
ティーカップの紅茶に、若かりし頃のチャールズ様のお顔が浮かびました。
我が前当主、ロバート様にお仕えすると心に誓ったあの日より、
人の目のつく所で、ハウエル家との主従関係を決して崩したりはしませんでしたが
やはり旅というものは、人の心を軽くするようです。

といっても、新調したスーツをピンク色に染めることは
二度としないと心に誓っておりますがね。

ふむ・・・
やはり不安は的中しそうですね。

君の兄君が、あの穏やかな笑みを浮かべて
私に無理難題を言ってこないことを願っていてくれ
ロブ・・・


| アルマン | 00:51 | comments(0) | trackbacks(0) | |
とんでもない刺客


はぁ―…


今日は日曜日で、こんなに良い天気だというのに。


うちのアルマンときたら…
相変わらず、みっちり勉強のスケジュール立てちゃうんだから!


この間なんかリュシアンまで呼んじゃってさっ!


大体、語学とか教科書に載っているものとか!
日頃から実践しない分野は、僕に合わないっていうかぁ。


面白くないんだよねぇ〜





あ、そういえば!

そのリュシアンで思い出したよ。
この前、エグレッタ・サクラから手紙が来てさっ!


なんと、あのマルグリートが新しい当主になるって言うじゃないか!

マルグリートといえばこの前のリリィのオープニング以来。
相変わらず高飛車な性格と意地悪そうな感じでなんか苦手っ!!



それに…
姉さまをいじめた張本人だし。

持っていた母さまの形見を。大切な人形を壊したんだもん…

いくらお互い小さかったとはいっても、
僕の姉さまをいじめた罪は大きいんだから!


それと、あのマルグリートの恋人も!

いい顔して人あたり良さそうだったけれど、
なんか胡散臭そうだしさぁ〜
絶対に何か隠し持ってそうなんだよね?




うーん…




伯父さんも何考えているんだか、僕にはよく解らないよ!



それにしても。
あのエグレッタ・サクラの使用人達も、苦労しそうだよねぇ〜

来週の日曜日に歓迎パーティーを開くらしいけど…
何も起こらないわけが無いよ!



| ミック | 08:52 | comments(0) | trackbacks(0) | |
夜明け家前に訪れる者は想いを携えています。


それは太陽が東の山を照らすほんの少し前
二頭引きの馬車が、お屋敷の裏手にとまる音が聞こえました。
このような時間に、何事かと思いましたが
お屋敷の中に入ろうとしていたのは、とある高貴なお方。

急いでマイケル様が作りし裏門を開けると
そのお方はいそいそとマイケル様のお部屋へと向かわれました。
それも外から・・・


そのお方には秘密にと命じられているため
私めからそのお方の名前を申し上げる事はできません。
しかし、ご出発される直前
しかも、このような明け方のご来訪とは・・・

メイド達もまだ起きる時間ではないため
キッチンより温かい紅茶をいれ
それを水筒にいれ、お渡しいたしました。

このような冷え込む朝方
もしものことがあっては、姉上様になんと申し上げればよいのか
私にはわかりかねます。


ご満足いただけましたでしょうか?
さあ、早く御身をご自愛くださいませ。
きっと、あなた様の想いは、
我が当主マイケル様に伝わるはずですから・・・



時とはかくも無常なのでございましょうか?
去るものあれば、訪れるものもあります。


「ウィリアム様・・・」


願わくば、あなたが愛した方々に
これからも幸多きことを願わずにいられません。


そして、昨日私宛てにきた一通の手紙
差出人はあのお方でした。
チャールズ・エドワード・ハウエル様


物事が動き始めようとしています。


| アルマン | 01:11 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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