蝶の館の姫君へ
*2010.01.24 Sunday*

「・・・ミシェル、君に伝えたいことがあるんだ。
この手紙を読んだ時、私の好きな君の笑顔が曇ってしまうだろう。
そうしてしまう私を許してほしい・・・」
―そう書いて、ペンを止める。
もう一度、書いた手紙の内容を読み返し・・・
・・・ああ、なんて自分は身勝手なのだろう。
ミシェルを、彼女を
誰よりも大切に愛おしく思っているのに
この歯がゆさ。
読み返した手紙を置き、
もう一度白紙の便箋を取り出すと
新たに文面を書きだした。
「愛する、蝶の館の姫君へ・・・」
すまない、ミシェル・・・
母の容態は、思ったより芳しくなく・・・
しばらく会うことが出来そうにない・・・。
でも必ず、必ず君を迎えに行くと誓おう。
元気になった母上に、君の姿を見せたいんだ――