この道の行き先
*2010.03.05 Friday*

あの日以来から
ここ数日、1日1日がとても長く感じる。
何が、愛してるから…
何が…っ
結局レオ兄さまは姉さまを裏切ったんだ…!
でも…、
僕もあの時、姉さまに酷く残酷な言葉を言ってしまった。
「兄さまを信じて待とう」
その言葉に、誰よりも強く思っていたはず…
だけど、
薄暗い部屋の中で、僕に背を向けたまま
『入ってこないで』
と震える声で初めて言われた時
パズルのピースが一つづつ抜け落ちていくような感覚になった。
それで気づいたんだ。
僕は、姉さまがたとえ好きな人ができても一番は自分でいて欲しかった。
僕は今まで姉さまの為なら何でも出来ると思っていたんだ。
今の僕が背伸びしても兄さまに敵わない事くらい分かってるのに失うのが怖くて…
ずっと側にいたのに…
それに気付かないどころか、守ってるつもりでいたんだ。
…このまま姉さまの側にいたら僕自身が変われない気がする。
―――
空のカップに紅茶を注ぎ目の前に差し出してきた執事は
この僕の決断をどう思うのだろうか…
「アルマン。」
最近、少し低くなった自分の声のトーンに戸惑いながら。
目の前の人物を見据えた。
「話があるんだ。」